お知らせ

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ウォールナット材、カウボーイからの贈り物

2017年05月04日

世間はゴールデンウィークの真っ最中、工房に面した一宮ー大垣線(県道18号線)は

今日もレジャーに向かう多くの車で渋滞していました。

でも、工房の中はいつもと変わらず木工機械の音が響いています。

う~ん、いつ聞いても木工機械の音は、心地良いと言いたいところですが、凄くうるさいですねー!

とうとう、最近難聴気味になってきたみたいで、声が聞こえにくいときがあります。


今度の日曜日(7日)に開催される”杜の宮市”用の作品作りもキリがないので、

とりあえず杜の宮市の作品作りは終了しました。

在庫品も含めれば結構小物があるので、当日は展示には困らないと思います。


ということで、今日から”ステンドグラス用の額”製作の準備に取り掛かることにしました。

使う材料はブラックウォールナット材ですが、昨年安く仕入れた材料があるので

それを使うことにしました。

使う予定の材料の中央が、黒く変色して割れがみられます。

実はこれは”カウボーイの贈り物”が原因なんですね。

ブラックウォールナット材は北米の牧草地などに多くみられる”クルミの木”なんですが、

放牧のために鉄条網を固定するために利用されるため、

鉄条網、釘また散弾銃の鉛弾などが埋まっていることがよくあります。

今回の材料にもその釘と鉛玉が入っていました。

材料の外観です。中央が割れて黒く変色しています。

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黒く穴が開いている部分をノミで掘ると、釘が姿をみせてきました。

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奥に行くほど釘の径が太くなっているようで、抜けそうで抜けません。

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材料を裏返して裏側を掘ってみます。

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15mmぐらい掘ると、釘の頭らしいものがみえました。

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長さ40mmぐらいの釘が姿を現しました。

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埋まっているクギはあと1本ありましたが、すべて取り除き材料を挽き割りました。

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ところが今度は、”鉛玉が”埋まっているのを見つけました。

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ノミで掘ると直径5mmぐらいの潰れた鉛弾が出てきました。

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ウォールナット材は、最近は特に価格が高騰している高級材です。

しかし、こういう異物が混在した材料は価格が一気に下がり比較的安く手に入るため、

小物作りには欠かせません。


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